入れ歯には保険適用のもの以外にも様々な種類があります。保険診療の場合、費用に限りがあるため、実現可能な品質はある程度決まってきます。しかし、自費診療であれば素材や工程に制限が無いため、値段は上がりますが、その分品質も比例して高くなります。
ノンクラスプデンチャーは自由診療の部分入れ歯の一つで、金属のクラスプがないため、自然な見た目が実現できます。シリコン樹脂とメタルレストを使ったハイブリッドな入れ歯です。
ノンクラスプデンチャーはこのような方にお勧め
- 健康な奥歯が3~4本残っている方
- 金属の留め具がない部分入れを探している方
- インプラント治療を避けたい方
自由診療の義歯治療の中では同じく樹脂製で金属のカギがない、ノンクラスプデンチャーが人気があります。しかし、ノンクラスプデンチャーにも不得意な部分があります。それは連続する前歯を補うことです。前歯の歯列弓は湾曲しているため、入れ歯にもそのような形が求められます。
しかも前歯は縦と横方向の両方から力を受けます。審美性の高いシリコンの入れ歯だと、前歯にはめたときに外れやすくなる場合があります。
ノンクラスプデンチャーであれば、前からの見た目はノンクラスプデンチャーと変わりませんが、裏側には金属床が着いており、しっかりと奥歯に固定する装着方法になります。それによって、前歯を安定して補うことができます。
ノンクラスプデンチャーの構造
ノンクラスプデンチャーはシリコンデンチャーに金属床が付いた構造をしています。金属床が付くことで、支持力が増し、咬んだときに入れ歯がたわみ、粘膜を傷つけるのを防ぎます。金属床は薄く作製しますので、違和感は最小限に抑えられております。ノンクラスプデンチャーはシリコンデンチャーの特性と金属床の特性を合わせた入れ歯と言えます。
ノンクラスプデンチャーのメリット
- 自然な見た目
- 薬事承認されている
- 身体に害が少ない
- 水を吸いにくい
- 簡単な修復であれば診療時に可能