フッ素の効果について
フッ素を利用した予防治療は日本だけでなく、世界で広く利用されている重要な予防手段です。フッ素というのはいわゆるハロゲンと呼ばれる原子の一種で、他の原子と結合し、化合物を作る性質があります。一度何か他の物質と結合したフッ素はなかなか離れることがなく、この性質を利用して虫歯の予防を行なっています。フッ素塗布のメリットについて皆さんに詳しくご紹介いたします。
虫歯というのはお口の中にいる細菌が糖分を分解し、お口の中で酸を作り出してしまうことが原因で発症します。このような状態になると歯を作っているハイドロキシアパタイトという成分が分解されてしまい、そのまま放置すると歯に大きな穴が開き、歯髄という歯の内部の神経が入っている部分まで虫歯が広がり強い痛みを経験します。このため、いま現在では歯が生えてすぐの段階でフッ素が含まれた薬剤を歯に塗りつけ、歯の表面をフッ素でコーティングし虫歯に強くする予防処置が行われています。フッ素を利用した予防処置は子供でも受けることができる簡単なものばかりです。
お薬自体は酸味があるだけなので、痛みや苦味などの嫌な感覚を経験することなく予防処置を受けることができます。短時間で効果が出る非常に優れた治療がフッ素塗布です。お子さんの虫歯予防をご希望の場合にはフッ素を利用してみましょう。
2018年8月23日 (木)
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